香川県が、子育て家庭が利用しやすい施設環境を整えるため、飲食店などを対象にした補助金の追加募集を行っています。
対象となるのは、香川県内で年間平均週3日以上営業する店舗や集客施設です。キッズスペース、トイレ用ベビーチェア、シート付き買い物カートなど、子育て家庭に配慮した設備や施設を新たに導入する場合、購入費や製作費、運搬費などの一部が補助されます。
補助額は、対象経費の3分の2以内で、1事業所あたり上限30万円です。県は2026年度当初予算に1,000万円を計上し、5月15日から8月31日まで募集を行っていましたが、募集枠に余裕があるため、9月1日から追加募集を始めています。追加募集の期間は、2026年12月18日までです。
子育て家庭に選ばれるお店づくりにつながる
子育て中の家庭にとって、外出先の設備はお店選びに大きく影響します。
料理がおいしい、商品が充実している、立地が良いという点ももちろん大切です。ただ、小さな子どもを連れている場合は、それだけでは安心して利用できません。
ベビーチェアがあるか。
トイレに子どもを座らせておける設備があるか。
少し遊ばせられるスペースがあるか。
こうした環境があるだけで、保護者の負担はかなり変わります。特に飲食店や商業施設では、「子ども連れでも行きやすい」と感じてもらえることが、再来店にもつながります。
今回の補助金は、事業者にとって単なる設備投資の支援ではなく、子育て家庭に選ばれるお店づくりのきっかけにもなる取り組みだといえます。
子育て支援は行政だけで完結しない
子育て支援というと、保育所や手当、医療費助成などを思い浮かべる人も多いと思います。もちろん、そうした制度は重要です。
ただ、実際の子育ては日常の中で続いています。買い物に行く、外食をする、イベントに参加する、施設を利用する。そうした場面で、子ども連れの家庭が気兼ねなく過ごせるかどうかも、子育てのしやすさに関わります。
その意味で、県が店舗や集客施設の設備整備を後押しすることには意味があります。
行政だけが子育てを支えるのではなく、地域のお店や施設も一緒に環境をつくる。そうした空気が広がれば、子育て家庭にとって暮らしやすい地域に近づいていきます。
事業者にとっても取り組みやすい支援
今回の補助金は、1事業所あたり上限30万円で、対象経費の3分の2以内が補助されます。
キッズスペースやベビーチェアなどの設備は、導入したほうがよいと分かっていても、費用面で後回しになりやすい部分です。特に小規模なお店では、すぐに大きな改装をするのは難しい場合もあります。
その点、補助金を活用できれば、これまで手を付けにくかった設備整備にも取り組みやすくなります。お店側にとっては集客や満足度向上につながり、利用者側にとっては安心して出かけられる場所が増える。双方にとってメリットのある支援といえます。
子育てしやすい地域は、小さな整備から生まれる
子育てしやすい地域をつくるには、大きな制度だけでなく、日常の不便を少しずつ減らすことも必要です。
外出先で子どもを座らせる場所がある。トイレで安心して対応できる。買い物中に子どもを安全に乗せられるカートがある。こうした一つひとつは小さな整備に見えるかもしれません。
しかし、子育て中の家庭にとっては、その小さな差が外出のしやすさにつながります。
「子ども連れでも来ていいですよ」という雰囲気は、言葉だけでは伝わりません。設備が整っていることで、初めて安心して利用できる場所になります。
追加募集を機に、地域全体で子育てを支える流れへ
香川県の今回の追加募集は、まだ補助枠に余裕があることから実施されています。
対象となる店舗や施設にとっては、子育て家庭向けの環境整備を進める良い機会です。特に、飲食店や買い物施設、親子連れが訪れる集客施設では、こうした設備の有無が利用者の印象を大きく左右します。
子育て支援は、特別な場所だけで行うものではありません。普段使うお店や施設が少しずつ変わることで、地域全体の子育てしやすさは高まっていきます。
今回の補助金をきっかけに、香川県内で子育て家庭が利用しやすい場所が増えていくことを期待したいです。
お問い合わせ
香川県健康福祉部子ども政策推進局子ども政策課少子化対策グループ
87-832-3287
.jpg&w=3840&q=75)